ミシェル・フランソワ展@ブリュッセル・Xavier Hufkens / Michel François [Log15]
Xavier Hufkensで開催されている「Michel François」に行ってきました。その模様を淡々と書き記します。
※ Xavier Hufkensは、本記事掲載日現在、一時閉鎖されています。展示訪問は、閉鎖前に行いました。
記事のポイント
- ブリュッセル拠点のアーティスト
- 改修されるギャラリー空間への愛情を感じる展示
- CCA北九州、すごい
ミシェル・フランソワさんについて
ミシェル・フランソワさん(1956~)は、ブリュッセルとリエージュとの間くらいにあるシント=トロイデン生まれ。ブリュッセルを拠点に活動されています。大陸欧州をメインに活躍の場を広げているアーティストのようです。
Xavier Hufkensでの個展は5度目。同ギャラリーは、早くからアントニー・ゴームリーを取り扱う等、ベルギーを代表する現代アートのギャラリーです。
どんな作品があった?
会場となるギャラリーを大規模改修する直前に、本個展が開催されました。ということで、空間自体を加工する作品も見受けられました。例えば写真の壁の作品は、2つの始点から鉄のリボンが自然にぶら下がっている形となっていますが、その2つの支点は、鉄のチューブが壁を貫通し外が見える状態となっています。
展示されている作品は、左様に、空間との対話が意識されているものが多いと感じました。ギャラリーとアーティストとの積年の関係に起因する、お世話になった校舎との今の自分との対話のような、そんな印象を受けました。
感想は?
フランソワさん、正直存じ上げないアーティストでしたが、とても楽しめる展示でした。大陸欧州とたまに米国が活動のメインとなっている彼ですが、2003年に来日されている形跡を発見しました。北九州に。
CCA北九州に滞在されていた模様です。そのCCA、日本初の公的な現代美術研究拠点だということで、そのようなものが北九州にあるのはぼんやりと知っていたのですが、いざホームページを見ていると、コミッティーの濃さや20年以上に及ぶ活動の積み重ねに驚かされます。フォントを開発したり色々な取組を行ってきているようなので、しばらく此方の研究の履歴を勉強してみようと思いました。
ではまた。